基礎作り

基礎とは?

その名の通り家の基となる礎です。家全体をこの基礎が支えます。
礎(いしずえ)とは、家の柱の下に置く土台の石のことを指しますが、現在では鉄筋コンクリートを石の代わり?として使用します。
昔は実際に石の上に柱を立てる方法がとられていました。現在でも古い民家などで見られるかもしれませんね。
なぜ基礎工事が必要なのでしょうか。
日本の住宅は多くが木造です。
基礎を作らずに木の柱を土に直接立てると何が起こるのでしょうか?
柱は家の重さに対して土地に接する面積が小さいので土の中に沈んでいきます。土に含まれる水分や菌が柱を腐食させます。短い時間で家は倒壊することになるでしょう。ちなみに土に直接立てる柱を「ほったて柱」と呼びます。何か聞いたことがないでしょうか。「ほったて小屋」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
短い期間のみ使用する小屋を手間をかけずに作る場合の小屋のことをほったて小屋と呼びます。

上記のことからわかるように、家の重さを分散して支え、土から離すことによって家屋を水分や菌から守るために基礎が必要になります。
昔はコンクリートはとても高価なものであったため、土台に石を使用していましたが、現在ではほぼすべてコンクリートを使用しています。

それでは本題の基礎作りの内容を順に説明しましょう。
基礎作りとひと口に言っても、基礎が完成するまでには色々な作業があり、時間(期間)を要する工程です。

上のカッコ書きの言葉を見ると、聞いたことがあるものがあるのではないでしょうか。
゛縄張り”なんて特によく聞ききますよね。

地鎮祭

基礎工事を行う前、要するに建築工事に着手する前に地鎮祭(じちんさい)を行います。地鎮祭は、土地の神様をお祀りし、工事の無事を祈る儀式です。

地鎮祭

地鎮祭

地域により多少の違いはあるようですが、一般的には四隅に青竹を立てて縄で囲み、祭壇に木でできた八角形の台(八脚台)を並べてお酒、水、野菜、塩などをお供えします。南向き、もしくは東向きに祭壇を置きます。の中央には神籬(ひもろぎ)を置きます。神籬には神様が呼ばれます。
神職により、祭儀が行われます。土地の神(氏神)さまに土地を使用することの許しを請い、これから行われる建築工事の無事を祈ります。

水盛・遣り方・根切り

この工程では、基礎を作るための前準備を行います。要するに基礎を作る位置を決めます。基礎の位置を決めるということは、敷地内での家屋の位置が決まるということになります。

水盛(みずもり)・遣り方(やりかた)は、基礎を作るうえで必要な水平の基準の印をつけることです。
先ほど説明した縄張りの縄から1m程度外側に、杭を一定間隔で立てます。この杭のことを水杭(みずくい)と呼びます。
水杭に水平になるよう薄い板を打ち付けていきます。この板のことを水貫(みずぬき)と呼びます。
これらの作業は基礎を作るうえで必要な水平をとるために行います。この作業のことを水盛と呼びます。
昔は水平をとるために水を使用したことから水杭、水貫、水盛のように「水」の文字が使われているのです。

水盛は水平をとる作業、遣り方は水杭や水貫で水平のために水糸をはることをいいます。

水盛

水盛の根切りにあたる工事。下の大きめの砂利は割栗石(わりぐりいし)と呼ばれ、基礎の下支えの役割を果たします。

水杭に斜めに打ち付けられている板は振れ止めといい、水貫、水杭が動かないようにするためのものです。

根切りは、基礎のモルタルを流し込むために土を掘り出すことを呼びます。上の写真で若干地面が掘り下げられていることが分かると思います。
昔は、基礎を作る部分のみを掘り下げて、基礎の内側(床の下)は土のままということがほとんどでしたが、今では建築基準法の改定や市町村等による設計確認で要求されることから土台部分の基礎はもちろんのこと、基礎の内側(床の下)も鉄筋を組みモルタルを流し込む「ベタ基礎」と呼ばれる工法がほとんどです。

基礎

最近の基礎には、「布基礎」(ぬのきそ)と先ほど述べた「ベタ基礎」があります。
ベタ基礎については先ほど述べた通りです。

布基礎は、家の土台を載せる部分はベタ基礎と変わりませんが、基礎の内側(床の下)の部分は、土の上に防湿シートを敷き、その上からモルタルを薄く流し込むという防湿のための工法です。

耐震性や耐荷重性を比較すると、布基礎は防湿を目的としているため、昔ながらの基礎と大差はありません。したがって、基礎が作られている部分のみの面積で家全体を支えることになります。
ベタ基礎の場合は、床の下になる部分も含めてすべて鉄筋とモルタルで固めているため、家全体を床下の面積すべての「大きな面」で支えますので家の重さを分散して支えることになります。よって耐震性、耐荷重性に布基礎よりも優れています。
ただし、鉄筋、モルタルなどの材料、さらに人手が多く必要になり、その分費用も多くかかります。

下の写真は「ベタ基礎」工事のものです。家の土台の部分を作っています。

基礎工事

ベタ基礎

土の上に防湿シートを敷き、その上に鉄筋を組みます。垂直に立てられている鉄筋が土台の部分です。

上の写真のあとも様々な作業がありますが、最終的にモルタルを流し込み、固まれば基礎が完成します。

基礎工事完了

基礎工事が完了。

上の写真で手前に少し黒っぽく見える部分が通気口、基礎から突き出している鉄筋はアンカーボルトです。アンカーボルトは土台を固定するためのものです。