施工
家の建築工程
家を新築するとき、施工はおおまかに以下のような順序で進めていきます。
- 基礎を作る
- 構造の主要部分を組む
- 構造の補助的な部分を組む
- 外装(屋根や床、アルミサッシ、ガラスなど)
- 内装
基礎を作る
着工して最初に行う工事は「基礎」作りです。
基礎(きそ)とは、その名の通り家の基となる礎です。家全体をこの基礎が支えます。
礎(いしずえ)とは、家の柱の下に置く土台の石のことを指しますが、現在では鉄筋コンクリートを石の代わり?として使用します。
昔は実際に石の上に柱を立てる方法がとられていました。現在でも古い民家などで見られるかもしれません。
基礎作りとひと口に言っても、色々な作業があります。
基礎は、家の土台です。傾いた基礎では家も傾き、耐震性が悪くなったり、時にはその住宅に住む方の健康にも被害が及ぶことがあります。したがって、水平の基準を設けることが重要になります。
基礎作りをする前に、水盛(みずもり)、遣り方(やりかた)と呼ばれる水平の基準を作る作業を行います。
水盛、遣り方の後、基礎を作る位置の土を溝状に掘り出します。この作業を根切り(ねきり)と呼びます。根切りをしたら土の上にコンクリートを流し込み、コンクリートが固まったら基礎の鉄筋を組み、基礎の型にコンクリートを流し込みます。
基礎の内側は、防湿シートを敷き、さらにその上にコンクリートを流し込みます。
20年程度前までは、基礎の内側は土のままでしたが、最近では土からの湿気を防ぐようにコンクリートにすることがほとんどです。
基礎作りの詳細は、基礎作り をご覧ください。
構造の主要部分を組む
その前に工法のはなし
家の構造には、在来軸組工法と枠組壁工法などがあります。
在来軸組工法とは、日本の木造住宅で現在最も広く使われている工法です。柱や梁を基本とする工法で、骨組みを角材で構成するのが特徴です。
古民家などの伝統的な建物を想像していただくとイメージしやすいかもしれません。
枠組壁工法は、「ツーバイフォー」が有名?かもしれません。ツーバイフォーは2×4インチの角材で枠を造り、枠の上に合板を張って枠組とします。
ツーバイフォーは北米を起源としてアメリカ全土に普及しています。
在来軸組工法では、柱や梁、筋かい、土台といった太い「線」で家を構成します。
枠組壁工法では、2×4インチの角材で作った枠に張る合板が作り出す「面」で構成します。
当サイトでは在来軸組工法についてお見せします。
土台を据える
基礎が完成したらまずは土台です。
土台は、基礎の上に12㎝程度の角材を寝かせた状態に据え付けます。基礎にあらかじめ埋め込まれているアンカーボルトで土台を固定します。土台は柱や梁などの構造木材の中で最も土に近い位置にあり、最も湿気にさらされます。湿気は木を腐らせ、シロアリが生息する環境ともなり得ます。
そのため土台には、昔から腐朽やシロアリなどの害虫に強いヒノキやヒバといった樹種を使います。

写真下部分の基礎の上に横になった状態の角材が「土台」です。
構造の補助的な部分
外装
家が出来ていく過程をお楽しみください。
※説明文は順次更新してまいります。
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